「放射線」と聞くと何を連想するでしょうか?
一般的に「レントゲン」と呼ばれているものを連想する方が多いでしょう。
レントゲンとは、医療用にも使われてるエックス線のことです。
エックス線やガンマ線というのは、物質を透過し易いんです。
人間の体であろうが鉄の溶接であろうが、基本的には透過します。
それをフィルムに感光させて画像として見るわけです。
透過といっても、モノによっては透過しやすいもの、しにくいものがありますから同じ条件で放射線を出して感光させてもフィルムに映る物質には影の濃淡が発生します。
また凹みがある場合にも、それだけ多く放射線が透過する、そうなると、凹みの部分だけ濃度の濃い影が発生します。
この様にフィルム上の濃淡で、中身の状態を判断するわけです。
人間の胸部のレントゲンは、観られた方も多いと思います。
人の場合、悪い部位は白く映る事が多いのですが、工業の場合は悪いところが黒く映ることが多くなります。